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現役不動産営業マンの私が、不動産にまつわるきっと役に立つ豆知識や、裏話を暴露しちゃいます

不動産豆知識【不動産買付確約書と申込証拠金10万円】

 この家を買いたい!、これに決めた!と思ったら、書面を書く必要があるのよ。その書面は、『不動産買付確約書』とか『不動産購入申込書』とか言われていて、条件が成立したら買います、という意思表示の書面ね。条件っていうのは、価格やローンのことだったり、まぁそうね、取り引きの期日なんかもあるわね。ようは、あなたが、値引きしてくれたら買う!と思ったら、この書面を出すのよ。ローンについては、最近は契約前に金融機関に事前申込をして、仮承認を取る事が多いわね。で、条件が成立したら、契約へと進んで行くのよ。『不動産買付確約書』を提出すると、交渉中は、物件の販売は停止するの。だから、とりあえず交渉!とか、ちょっと考えるので物件押さえて!、ってかる~い気持ちで書面を書かれると、不動産会社はたまったもんじゃないわね。その間、販売できなくなってしまって、もし、その条件で契約が成立しなければ、もっといい条件で買うお客さんを逃すことになるからよね。だから、『申込証拠金』として、10万円を預かる不動産会社は多いわよね。安心して、条件が成立しなくて、流れた場合はその10万円は帰ってくるわよ。返ってくるなら、いらないんじゃあないの?って思うでしょ。そうなのよ、だから10万円を預からない不動産会社もたくさんあるのよ。でもね、10万円もの大金を一時的にでも預けるという行為が、買う人の意識を高めることになるってことなのよね。

 ここで暴露しちゃうわよ!

 『申込証拠金10万円』を返さないっていう不動産会社もあるようね。昔は多かったのよね。今もまだあるみたいよ。でも、それは違法なのよ。そもそも、『不動産買付確約書』には契約書のような法的な効力はないのよ。だから、もし条件不成立で流れても『申込証拠金10万円』が返ってこないなら、まず、不動産会社に「返して!」って言うのよ。それでも返してくれなければ、それぞれの都道府県に”宅地建物取引業協会”があるから、電話相談しなさい。ググればすぐ電話番号が出てくるわよ。安心して、必ず帰ってくるから。あまり言いたくないけど、悪どい不動産会社もまだ残ってるから、みなさん、気をつけるのよ!

 

 

 

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