今回は不動産営業の裏事情を暴露するわね。始めに言っておくけど、営業担当者もいろいろいて、トークが上手くて調子のいい人もいれば、トークは下手だけど一生懸命やってくれる人もいるのよね。営業担当者がグイグイ押してきたら危険よ。柔らかく押してくる営業担当者もいるから、気づいたら、買付確約書(購入の意思表示の書面)にサインしてた、なんてこともあるわよ。
ここで裏事情の話しだけど、不動産業者は物件が成約したら手数がもらえるのよね。いわゆる仲介手数料ね。これは皆んな知ってるわよね。物件を買ってもらった買主からもらえるのと、物件を売ったら売主からもらえるのよ。不動産業者はお客さんに紹介した全部の物件が、売主から売却依頼を受けてるわけではないのよ。不動産業者間で情報のやり取りをして、他社が売却依頼を受けている物件もたくさん扱ってるのね。何が言いたいかって？よく考えてみて、不動産業者は売主からも買主からも手数料をもらえれば、2手から収入が入るわけでしょ。これを業界では、両手(りょうて)とか両直(りょうちょく)、直直(ちょくちょく)とか言ったりするの。営業は売ってなんぼの世界で給料は歩合制が多いので、自分ところの会社が依頼を受けた物件を売りたがるのよ。だから、他の物件の方がお客さんにとってはいいのに、もうかる方を売りつけることもあるのよ。誤解しないでね。不動産業界では皆んなこんなことをやってるわけじゃないのよ。そういう人もいるってことね。中にはすご〜くいい営業担当者もいて、本当にお客さんのことを考えて、あえて売り依頼を受けた物件は勧めない人もいるわ。素敵よね。
冷静に考えるのよ。“今日、申し込まないとなくなります”って言葉もよく聞くけど、その日中に決めないといけないなら、買付確約書を家に持って帰って冷静になってから、これでいいと思えば、はんこ押して、書面はメールで送って、営業担当者に電話したらいいのよ。
だからね、よくよく考えて営業担当者に流されないことね。
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