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不動産豆知識【仲介手数料の最低金額】

 みなさん、不動産を売ったり、買ったりした時、不動産会社に支払う仲介手数料って知ってるわよね。そう、成約金額の3%+6万円の別途消費税ってのを良く聞くわよね。これってどの成約金額でも同じってわけではないのよ。100万円の場合は?、300万円の場合は?成約金額が低くなると仲介手数料の割合が変わるのよ。2018年に改正があって売る時の仲介手数料は変わったんだけど、それまでは下のとおりよ。

 

成約金額200万円以下・・・成約金額の5%以内

成約金額200万円を超え400万円以下・・・成約金額の4%+2万円

成約金額400万円を超える・・・成約金額の3%+6万円

※税別ね

 

 200万円の成約金額だと仲介手数料は10万円(税別)よね。200万円の取引でも2000万円の取引でも、不動産会社がやることは一緒なのよ。ちなみに2000万円の場合だと、仲介手数料は66万円(税別)で、すごく差があるわよね。それが、2018年以降は、売る時の仲介手数料の最低金額が18万円(税別)に改正されたのよ。買う時の仲介手数料は、上に書いたのと同じよ。

 なんで、売る時だけ変わったのって?

 それはね、買ってもらう時に仲介するより、売る時に仲介する方が不動産会社の仕事がたいへんだからよ。売る時は、査定する為や契約書や重要事項説明書などの書面を作成するのに、価格の調査や役所の調査、現地調査、その他近隣の調査なんかもしなければいけないわよね。

 ずばり言うわよ。不動産会社がいろいろ調べたりする労力の対価として、最低18万円(税別)は必要じゃないかぁってことなのよ。逆にいうと、例えば、200万円の物件の売却で仲介手数料が10万円(税別)だけだと不動産会社は敬遠してしまうところもあるかしら。売りたいお客様の側に立ってみると、200万円程度の不動産の売却に仲介業務を行ってくれる不動産会社が減るってことね。つまりは、価格の安い不動産の場合は、売却に協力してくれる不動産会社が限られてしまうってことね。そういう意味でも、売却時の仲介手数料の最低金額を18万円(税別)に引き上げることにより、取り組む不動産会社が増えて、売却を希望しているお客さんにとってもいいことなのよ。決して、不動産会社が儲ける為だけの改正じゃないのよ。

 

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