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現役不動産営業マンの私が、不動産にまつわるきっと役に立つ豆知識や、裏話を暴露しちゃいます

不動産豆知識【契約の時ってどれ位時間がかかるの?】

 結論から言うと2〜3時間位ね。

 不動産の売買契約は、いきなり“契約書”からじゃあないのよ。まずは“重要事項の説明書”ってのがあって、物件に関する説明を聞いて、ちゃんと理解、納得してから、“契約書”の説明に入るの。ぶっちゃけ、納得できなかったら、契約はしなくていいのよ。本来は、契約日までに“重要事項の説明書”の説明を受けることになってるのよ。でも、慣習的には同じ日にやっちゃうわのよ。だから、“重要事項の説明書”で特に大事なところは当日までに説明を受けておく方がいいわね。当日、「そんなこと聞いてないよ!」ってことがないように、営業担当者がちゃんと事前に説明してくれるわよ。もし、何も言ってこなければ、お客さんの方から「何か特別な内容ってありますか?」って聞いた方がいいわね。でも、これをお客さんに言わせたら、不動産営業担当者は失格よね!

 そんなこんなで、“重要事項の説明書”だけで、1時間位はかかるかしら。きっと最後に「質問ありますか?」と聞かれることがあるわよ。でも、「何を質問したらいいかわからない」って言う方が多いわね。聞いてても良く理解できないことが多いから仕方がないんだけど、その名の通り重要だから、頑張って理解しないとダメよ。ポイントを言っておくわよ。最後の方で、“その他“ってのがあるのだけど、ここでは、本文では書ききれない特別な事を書くのよ。ここがかなり重要なの。例えば、となりの家の屋根が境界からこっち側に少しはみ出てるとか、それに対して、どうのこうの言わないって、書いてたりするのね。事前にその話を聞いてたらいいんだけど、突然言われても困るでしょ。スルーしたらダメよ。こういう場合、はみ出てる家の持ち主に、”将来建て替えする時は境界を守ります“っていう”覚え書“にサインしてもらうのよ。こういったことが“その他”のところに書いているので、ここだけでもしっかりと理解して、おかしなところは「おかしい、なんとかしてくれ」って言うべきね。じゃないと次の契約書にいっちゃあダメよ!

 さて、さて、“重要事項の説明書”の説明が終わると、いよいよ“契約書”の説明ね。はっきり言って、契約書の条文はまるで“お経”のように聞こえるわよ。『これ日本語か?』って思うわよ。“重要事項の説明”の時と同じ内容のところもあって、最後の方の“特約”ってのがあるんだけど、ここは“重要事項の説明書”の“その他”を丸写ししてることが多いわね。“契約書”に関しても分からない、納得できないと思うところはちゃんと言わなきゃダメよ。面倒くさいかもしれないけど、一生に何度もあるわけじゃあないから、ここは全集中で理解するように頑張ってね!

 所要時間は冒頭に書いたけど、もう少し時間がかかることもあるわよ。いっぱい質問すると時間がかかるけど、それでいいのよ。あと、営業担当者にもよるわね。暴露しちゃうけど、マニアックな営業担当者もいて、やたらめったら詳しく説明して、“重要事項の説明書”だけでも2時間位かける人もいるわね。本当にしっかり、じっくり説明するとそうなるんかもしれないけど、もうちょっと上手く短くまとめてよって思うわよね。

 

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